おはようございます。
今朝は板の話です。
SALOMONの板のキャンバー構造について書いていきたいと思います。
最後まで読んでいただけると幸甚の限りです。
【スノーボード】バックシートキャンバーとパウダーキャンバーの違いって?:SALOMON独自の構造
結論
エッジグリップならバックシートキャンバー、ディープパウダーでの取り回しならパウダーキャンバーといった感じですかね。
どちらもゲレンデのどんな場所でも楽しめる走破性の高いボードになっています。
詳細は下に書きます。
サロモンの板の構造
来シーズンのサロモンのカタログを見ていると気になるものが大量にありました。
その中でもHPS FISHとSUPER 8 Proは下の記事にも書いたように気になっています。
【スノーボード】Salomon Snowboard 22-23:気になるモデルは? | マタハチのスノテン (nuha-matahachi.com)
で、気になるのはそのキャンバー構造。
HPS FISHはパウダーキャンバーでSUPER 8 Proはバックシートキャンバーになっています。
パウダーキャンバーは想像がつきやすいかと思いますが、バックシートキャンバーとは何ぞやって感じになると思います。
カタログにはキャンバーの種類と特徴も記載されています。
バックシートキャンバー
後ろ足部分にはキャンバー構造を採用して爆発的なカービング力を実現。
前足部分はフラット構造にすることでパウダーでの取り回しを自由にさせることができる。
圧雪された環境下以外ではベストな構造と言える。
パウダーキャンバー
POWDER CAMBERは後ろ足から緩やかに前足に伸びていくキャンバーが的確なカービングを、そして緩やかにロッカー形状となっていることでディープなパウダーで最高の浮力を生み出す。
自分が引っ掛かったのはバックシートキャンバーの「圧雪された環境下以外ではベストな構造と言える。」
と書いてある部分です。
バックシートキャンバーは圧雪ダメなの?
圧雪以外で最強ならパウダーキャンバーっていらなくない?
そんな疑問が浮かびました。
そんな中You Tubeでサロモンジャパン公式チャンネルでいい動画を見つけました。
今回はその動画を見ながら特徴をまとめたものです。
構造の違いは?
的確に特徴をとらえるには構造を知っておくことが重要です。
文章ではわかりにくいかもしれませんが端的に説明します。
バックシートキャンバー
ノーズ:フラットロッカー、テール:キャンバー
パウダーキャンバー
ノーズ:ロッカー、テール:キャンバー
どこからキャンバーが始まってとか接雪面はここら辺からとかも知っておいた方がいいのですが、まあこんな感じです。
両方の板の共通点としてテールのキャンバーのピークは後ろ足の足元になっています。
これも一つの特徴で、他のブランドには見られない構造になっていると思います。
その部分でエッジグリップを補強しているという感じです。
圧雪での性能についてはトールPは動画内でこんな風にまとめていました。
バックシートキャンバー
・直進安定性にたけている。
・エッジグリップが強い。
パウダーキャンバー
・取り回しが良い。
・マニュアル操作。
パウダーキャンバーのエッジグリップが弱いという訳ではなく、「ナチュラルなエッジグリップ」らしいです。
パウダーキャンバーはパウダーでよく使われているキャンバーに近いと思います。
バックシートキャンバーは言ってしまえばノーズ部分はハイブリッドキャンバー。
その為、推進力が大きく、エッジが伸びる構造になっています。
パウダーでの比較は以下のようになります。
バックシートキャンバー
・フラット部分がどうしても抵抗になってしまう。
・浮力は十分にあり、パウダーは全然いける。
パウダーキャンバー
・ノーズが上がっていることによる浮力
・取り回しが効きやすい。
つまり、カタログでバックシートキャンバーに書いてある「圧雪された環境下以外ではベストな構造と言える。」は
圧雪された環境下においても高い推進力とエッジグリップから素晴らしい走破性を見せてくれるといった感じになるかと思います。
バックシートキャンバーはオールマイティに楽しめるボード。
パウダーキャンバーもオールマイティですが、パウダーでその威力を発揮してくれます。
まとめ
パウダーメインで使うならパウダーキャンバーを。
それぞれ選んでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。