おはようございます。
今朝は板の話です。
ようやくモスのバーナーに試乗できたのでその乗り味などを書きたいと思います。
最後まで読んでいただけると幸甚の限りです。
【スノーボード】MOSS BURNER 156:ワイドボードに乗るときの注意点とは?
オールラウンドでありながらオールマウンテン。
詳細は下に書きます。
22-23 MOSS BURNER 156
22-23モス試乗会に行ってきました。
中々の大雪の中だったので、スキー場は全面パウダー状態でした。
基本的にパウダーボード中心に乗っていたのですが、やはり気になったのはバーナーなんですよね。
何というか、モスっぽくないボードだなと思っていたので。
最近、こういうシェイプというか、方向性の板が多くなってきています。
一枚でいろんな遊びができるし、スキー場の隅から隅まで滑れる。
さらに浮力もあるのに、切れる。
パウダーもカービングもシャバ雪もどんな場所でも楽しめるボードが、各メーカー一つは出ているんですよね。
ディレクショナルツイン、テーパード、ワイドシェイプ。
それにハイブリッドキャンバー。
BCストリームのDRが多分さきがけかなと。
ライドのワーピグやサロモンのダンスホールなども挙げられます。
バーナーは20-21シーズンから販売され、22-23で3期目になります。
22-23から149と159が追加され選択肢が広がります。
試乗しての感想
一言でいうと、モスからこんな板が出るとは・・・です。
自分のイメージですが、MOSSというか日本のブランドって質実剛健。
めちゃくちゃきっちり作ります。
その分遊びの部分が少ないというか、そんな感じなんですよね。
板でできる枠があって、その枠ピッタリまでもっていかせることがうまいのが日本のブランドって感じなんですよね。
しかし、このバーナーという板は枠が大きいという訳ではないのですが、板がその枠を埋めていない。
それは決してマイナスという訳ではなく、自分のできる自由度が非常に多い板という印象でした。
抽象的でわかりにくいかもしれませんが、そんな感じです(笑)
自分はサロモンのダンスホール152に乗っているのでそれとの比較になります。
まず、カービング性能ですが、上にも書いたようにゲレンデ全体がバフバフで、カービングについては何もできませんでした。
思い切り体を傾けることはできなかったのですが、板のしなやかさは十分に感じることができました。
全体がしなやかにしなる感じ。
やや柔らかめだけど、頼りなさはありません。
パウダーかなり楽しいですね。
板が完全に浮き上がる感じではないのですが、謎の推進力があって、スピードが落ちない感じです。
壁にも上れるし、行きたいところにも行ける。
セットバックが最初から入っているのが大きな違いだと思います。
ノーズがかなり頼れる感じになっているので、自分みたいに前足を使いたい人にはかなり良い仕様になっています。
ただ、モスの板全部に言えるんですけど、ホールが少ないんですよね。
ですので、セットバック・セットフロントの自由度や、スタンスの調整幅が少ない。
その部分はいつも残念だなと思います。
ドンピシャの人には本当に楽しいんですけどね。
乗っていて特に違いを感じたのはテールの形状とサイドウォールです。
テールの形状ですが、バーナーはラウンドテールとスクエアテールの中間のような形になっています。
抜けが良いのはもちろんなのですが、スワローテール形状のダンスホールに比べて、オーリーがしやすい印象です。
プレスがずれないというか、はじくための面積が十分に確保されている。
また、サイドウォールが斜めなんですよね。
そのおかげでカービング時は板を立てられる上に、パウダー時でも板を滑らせるのに邪魔をしない。
パウダー状での取り回しの良さはテールの形状も一枚かんでいると思います。
これはパウダーを知り尽くしているモスの技術ならではだと思います。
あと、加えて言うと、本当は159に乗りたかったんですよね。
ずっと貸し出し中で乗れず。
まあ、その分、人気のあるボードなんだということが実感できました。
ワイドボードに乗るときの注意点
今回、ビンディングはバートンのジェネシスを使いました。
今思えばファルコアの方が良かったかなとも思いますが、それはさておき。
ジェネシスもいつもワイドボードに乗せているのですが、何故かバーナーに乗せるときセンタリングに失敗したんですよね。
ヒールが深く、トゥーが浅い感じ。
人によって変わると思うんですけど、板の違和感を感じやすいサイドってあるんですよ。
自分はトゥー側です。
板を切り替えるときに浅ければ近すぎると感じるし、深ければ遠すぎると感じます。
それが乗りずらさだと錯覚してしまうんですよね。
自分みたいに通常の板だと足がはみ出すのに、ワイドだと収まるという人は特に感じるかもしれません。
そういった場合はビンディングをセンターに持ってくるのではなく、つま先かヒールのどちらかをいつもの板の位置に持ってくるです。
つま先、ヒールは人によります。
違和感のある方を併せたほうが、全体の乗り味として違和感をかなり軽減することができます。
細かい設定を変えていくのは試乗板を借りている間では不可能なので、一回すべってどうしても違和感がぬぐえない人は、やってみてください。
オールマウンテンボードについて
バーナーなどをはじめとするオールマウンテンボードについては下の記事に書いてあります。
ご参考までにどうぞ。
【スノーボード】オールラウンドボードとオールマウンテンボードの違いって?:操作性?走破性? | マタハチのスノテン (nuha-matahachi.com)
まとめ
どんな場面でも使える板で、この一枚で何でもできる板になっています。
個人的な印象ですが、バーナーはパウダーに強いです。
DRがカービング、ダンスホールがオールマイティと圧雪メインなのに対し、バーナーはガンガン非圧雪に行ける感じですね。
長らくパウダーボードを作り続けているMOSSならではのオールマウンテンボードという印象です。
あと、個人的にはフィッシュボーンモデルがあるとより面白くなるかなと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。