おはようございます。
今朝はワックスの話です。
ガリウムワックスの溶ける温度について4回にわたり溶ける温度を調べてきました。
今回はそのまとめになります。
最後まで読んでいただけると幸甚の限りです。
【スキー・スノーボード】ワックスの話:溶ける温度って何度?【まとめ】
目次
結論
調べたデータについて下表にまとめます。
予測値もありますので参考までに使用してください。
種類 | 無印 | LF | HF | HB |
ベース | 110~120 | ー | ー | ー |
ピンク | 110~120 | 110~120 | 110~120 | 120~130 |
バイオレット | 110~120 | 110~120 | 115~120 | ー |
ブルー | 120~130 | 120~130 | 120~130 | 120~130 |
グリーン | 130 | 130 | 130 | ー |
グラファイト | 120~130 | ー | ー | ー |
黒:実測値
グリーン:予測値
ー:多分未販売
ワックスの溶ける温度って何度? 第1弾
ガリウムエクストラベースピンクについて実験をしています。
結晶形の確認もしています。
ガリウムエクストラベースピンクはおそらく80℃付近から十分に溶けるようにはできています。
しかし、100℃付近に揺らぎがみられるので110℃あたりまで温めたほうが、均一に溶けると思います。
また、160℃以上で重量減少がみられるのでそれ以上の温度で使うことは控えたほうがいいです。
しかし、100℃付近に揺らぎがみられるので110℃あたりまで温めたほうが、均一に溶けると思います。
また、160℃以上で重量減少がみられるのでそれ以上の温度で使うことは控えたほうがいいです。
ワックスの溶ける温度って何度? 第2弾
ガリウムベースワックス・エクストラベースバイオレット・ブルー・グリーンについて実験をしています。
ガリウムベースワックス・エクストラベースバイオレット・ブルー・グリーンを追加で熱重量示差熱分析を行いました。
ベースとバイオレットは110℃付近で完全溶解し、160℃付近で重量減少がみられました。
そのため110~120℃でワックスを入れるとよいです。
ブルーは少し高い温度で完全溶解しました。
しかし重量減少は見られなかったので、高温でも安定であることがわかります。
とはいえ、115~130℃の範囲で使用することを推奨します。
またグリーンは明らかな高温でしか融解しません。
130℃でアイロンをかけることをお勧めします。
ベースとバイオレットは110℃付近で完全溶解し、160℃付近で重量減少がみられました。
そのため110~120℃でワックスを入れるとよいです。
ブルーは少し高い温度で完全溶解しました。
しかし重量減少は見られなかったので、高温でも安定であることがわかります。
とはいえ、115~130℃の範囲で使用することを推奨します。
またグリーンは明らかな高温でしか融解しません。
130℃でアイロンをかけることをお勧めします。
ワックスの溶ける温度って何度? 第3弾
ガリウム ハイブリッドベースピンク・ブルー・グラファイトについて実験をしています。
ガリウム ハイブリッドベースピンク・ブルー・グラファイトについて熱重量示差熱分析を行いました。
ハイブリッドベース ピンクは117℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
120~130℃の範囲で使いましょう。
ハイブリッドベース ピンクは120℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
120~130℃の範囲で使いましょう。
グラファイトは117℃で完全溶解し、重量減少はしませんでした。
120~130℃の範囲で使いましょう。
ハイブリッドベース ピンクは117℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
120~130℃の範囲で使いましょう。
ハイブリッドベース ピンクは120℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
120~130℃の範囲で使いましょう。
グラファイトは117℃で完全溶解し、重量減少はしませんでした。
120~130℃の範囲で使いましょう。
ワックスの溶ける温度って何度? 第4弾
ガリウム SSF69・滑走バイオレットLF・ハイブリッドHFバイオレット・SSF25について実験をしています。
SSF69は今のピンクHF、SSF25は今のブルーHFに当たります。
ガリウム SSF69・滑走バイオレットLF・ハイブリッドHFバイオレット・SSF25について熱重量示差熱分析を行いました。
SSF69は108℃で完全溶解し、140℃付近で重量減少をしていました。
110~120℃の範囲で使いましょう。
滑走バイオレットLFは110℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
110~120℃の範囲で使いましょう。
ハイブリッドHFバイオレットは113℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
115~120℃の範囲で使いましょう。
SSF25は117℃で完全溶解し、170℃付近で重量減少をしていました。
120~130℃で使いましょう。
SSF69は108℃で完全溶解し、140℃付近で重量減少をしていました。
110~120℃の範囲で使いましょう。
滑走バイオレットLFは110℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
110~120℃の範囲で使いましょう。
ハイブリッドHFバイオレットは113℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
115~120℃の範囲で使いましょう。
SSF25は117℃で完全溶解し、170℃付近で重量減少をしていました。
120~130℃で使いましょう。
まとめ
基本的に溶ける温度は色が同じならばフッ素が入っていようがいまいがほとんど変わらないようです。
ただし、ハイブリッドベースは広範囲の雪質をカバーしている分、溶ける温度は違いがあるようです。
ただし、ハイブリッドベースは広範囲の雪質をカバーしている分、溶ける温度は違いがあるようです。
製品の裏に書いてある温度にしておけば問題ないという感じです。
古くなったワックスをはがすとき、箱をなくしてしまったときなど重宝するデータですね(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。