スノーボード なかなか厳しい世の中だけど 思いっきり楽しみたいよね!!!

【スノーボード】なぜフッ素禁止なの?:ワックスはどうすればいい?

おはようございます。

今朝はワックスの話です。
なぜフッ素配合ワックスが禁止されているのかについて書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただけると幸甚の限りです。

【スノーボード】なぜフッ素禁止なの?:ワックスどうすればいい?

結論

フッ素を使った化合物、PFOA関連物質について世界的な輸入・製造の禁止がされたためです。
まあ、PFOAに限らずフッ素を使ったワックス全般が禁止されるようですが。

詳細は下に書きます。

FISではフッ素を使用したワックスを禁止している?

少し前から気になっているこの話題なのですが、
少しだけ詳しく調べてみることにしました。

【お知らせ】フッ素系ワックスの使用禁止について(通知内容訂正及び通知内容追加) | 公益財団法人全日本スキー連盟 (ski-japan.or.jp)

上記の記事のようにPFOA関連物質に限らず、フッ素を使用したすべてのワックスが22-23シーズンより、
FIS及びSAJは公式大会で使用を禁止するようです。

JSBAについてはわかりませんが、使い分けるのもなかなか面倒くさそうですよね。
そしてPFOAってなんで規制されたのっていう話になりそうですが、下のサイトをご参考に。

Microsoft Word – 【クリーン版r】ジコホル、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)とその塩及びPFOA関連物質に係る措置(案) (mhlw.go.jp)

ざっくりというと、令和元年のストックホルム会議でPFOAを世界的に禁止しようってことになったので、
スキー・スノーボード業界もPFOAを使っているワックスの使用をやめようよって感じでしょうか。

PFOA以外のフッ素化合物も併せて使用禁止になっていますが、いきさつはよくわかりません。
ですが、細かく規制するのもかなりの労力になると思うので、一緒に禁止にしたのだと思います。

下手に残すと抜け道ができますし、使用したフッ素化合物が実は危険だったみたいなこともあり得ますのでね。

そもそもPFOAって何?

ペルフルオロオクタン酸と呼ばれるものです。
側鎖すべてにフッ素が付いた炭素が7個連なっていて、その先にカルボン酸がついているものです。

多分、言葉ではわかりづらいと思いますが、図だともっとわかりずらいです。
シンプルなんですけどね。

どういう効果があるのかというと、撥水性が非常に高いものとなります。
今はもう使われていませんが、防水性を高める撥水スプレーなどに昔はかなり入っていました。

その為、非常に微量ですが、人からも検出されていました。
そのPFOAがなぜ規制されたかというと、生物や自然に害を与えるからです。

想像すればわかると思いますが、水をはじくということは決していいことだけではありません。
極端な話、植物にかければ水を吸収できなくなってしまいます。

個人的な意見なのですが、やっと規制されるのかという感じです。
PFOA自体は20年前くらいから研究されていて、それを考えるといまさら感があります。

ワックスにフッ素を入れる前から規制することも可能だったのでは?と思っていたりします。
一方、こういう問題の規制って難しいなとも思います。

問題のある化合物だけど、基本的には微量にしか入っていないし、
その微量がどこまで人体に影響を与えるのか、評価が時間かかったのだろうなと思います。

ちなみに、厚生労働省の書類を読んだ感じ、他のフッ素化合物(炭素鎖の長さや酸形態の違うやつ)は別に規制はされていないようですね。
PFOA以上にメジャーな化合物である、PFOSが規制されていないのは個人的には不思議なところです。

ですから、PFOA使ってなければフッ素使った化合物を使ってもいいんでしょって感じになってしまうので、
FISはすべてのフッ素化合物を使ったワックスの使用を禁止したのだと思います。

現にドミネーターとかはPFOA以外のフッ素化合物(C6と書いてあるのでPFHxSあたりか?)
を使用したワックスの完売もされています。

-BOOSTER- DOMINATOR RACE WAX [公式サイト] (dominator-japan.com)

結局どうすればいいの?

大会のレギュレーションに従いましょうとしか言いようがないですね。
禁止とされているならば使わないのが一番です。

大会に出ない人は好みでよいと思います。
多分、現状販売されているワックスでフッ素入りのものはPFOAを使っていないと思います。

基本的に使っても問題はないと思いますが、
上にも書いたように、実は有害だったということもあり得ます。

そういった場合、後々規制されてくるとは思いますが、気分的に環境に配慮したいのであれば、
ノンフッ素のワックスを使用していけばよいと思います。

まとめ

22-23シーズンからFIS・JSAの公式大会でフッ素入りのワックスが規制されます。
現行のワックスに使われているフッ素化合物は規制の対象ではないとは思うので、
普段使う分には別段問題ありませんが、自然の中のスポーツなので、環境への配慮も必要になってくると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。