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【スノーボード】ビンディングのテクノロジー:知っておきたい10個の技術

おはようございます。

今朝はビンディングの話です。
ビンディングメーカーの特徴的な技術について書いてみたいと思います。

最後まで読んでいただけると幸甚の限りです。

【スノーボード】ビンディングのテクノロジー:知っておきたい10個の技術

結論

ディスク回り:ESTシステム、ミニディスク
ベースプレート:ドライブベース、Xベース、フラットロッカーベース、スケートテック
ストラップ:ピボットマウント、イージーエントリーシステム
ストラップ回り:シャドウフィット、スパインバック
もちろん詰められている技術は一つだけではないですが、特に気になる部分んをピックアップしていきます。

詳細は下に書きます。

ビンディングの差別化

ビンディングはただブーツと板をつなげる器具からかなり進化しました。
いかに足を自由に動かすか、パワーを板に伝達するか、反発を得るのか、軽いか、硬いか。

各ブランドが日夜研究を重ね、かなり特色の濃い分野になってきています。
どれも一緒な時代ではもうありません。

それどころか、自分の滑りをワンランク上にもっていってくれるようなビンディングも多く販売されています。
知ることは楽しいですよ。

今回はステップオンやリアエントリーといったいわゆるステップインは紹介しません。
下の記事にありますのでそちらを参考ください。

【スノーボード】バインディングの話:ステップインのバインディングはどんなのがあるの? | マタハチのスノテン (nuha-matahachi.com)

ディスク編

ESTシステム:バートン

バートンのおなじみESTシステムです。
3Dチャンネル搭載の板にしか使用できませんが、その性能は素晴らしいものがあります。
平たく言うと、角度と幅を本当に自由に決められるということです。
他のブランドのディスクも3Dチャンネルに対応しているものが標準的になっていますが、
性能をフルに使うのはバートンのESTシステムを搭載したビンディングが最適だといえます。

BURTON

ミニディスク:ユニオンビンディング

もはや定番のミニディスク。
板を抑える部分を最小限にし、ベースプレートにやわらかい素材を使うことで、板のしなやかさを存分に引き出せるようになります。
ミニディスクだけが素晴らしいわけではなく、構造と素材選びが最適解になっています。
少し前まではベースと板の間に雪が入り込んだり不安な部分もありましたが、改善され、レスポンスもいうことなしになっています。
ユニオンのレギュラーディスクは抑える部分が大きいことを利点ととらえ、レスポンスや安定感などを最大化しています。

UNION BINDINGS

ベースプレート編

ドライブプレート:ベントメタル

ベントメタルのベースプレートは8枚のパーツから成り立っています。
ベースプレートの出来がものすごく良いのですが、カスタムパーツでベースプレートの硬さを変えることができます。
ベースプレートの硬さを変えられる機構はかなり珍しいと思います。
やわらかいビンディングは操作性の良さを、硬いものはレスポンスやハイスピードを楽しめます。
ベントメタルはデザインも秀逸なんですよね。

BENTMETAL

Xベース:アーバー

近年日本でも取り扱うようになったアーバーのビンディングに搭載しているXプレートです。
ベースプレートの底部にX型のグラスファイバーが入っており、軽くかつレスポンスの良さを作っています。
X部分以外はやわらかい素材で埋められており、足への衝撃を緩められます。
評価が非常に高いビンディングで、デザインもシンプルで格好いいんですよね。

ARBOR

フラットロッカーベース:フラックス

フラックスのベースプレートは主に2種類に分けられます。
フラットロッカーベースとトランスファーベースです。
フラットロッカーベースは外側が緩いカーブになっています。
その為板へのダメージは少なく、しなりを最大限まで使うことができます。
接地面の少なさはスタビライザーを取り付けて補強することができます。
結構万能なビンディングなんですよね。
トランスファーベースの方も王道ですが、かなり使用感が良いです。
特にスーパートランスファーベースを採用しているCVは今シーズン注目の的です。

FLUX

スケートテック:NOW

NOWの代名詞と言えるスケートテックです。
てこの原理を使うことにより、エッジへの食い込みが倍増します。
かといって、不安定という訳ではなく、レスポンスも十分です。
今回紹介している中でも一番特徴的な技術と言っていいかもしれません。
乗っている板に新しいアクセントが欲しい方はぜひ使ってみてください。
ただ、作りがかなりタイトなので、フィッティングをしてからの購入をお勧めします。

NOW

ストラップ編

イージーエントリーシステム:ドレイク

イタリアのビンディングブランドであるドレイクは歴史も深いです。
もともとはシューズブランドであっただけに、板スタートではなく、ブーツを中心にビンディングの存在を捕らえています。
イージーエントリーシステムはブーツの脱着を早めるシステムです。
ストラップの中にバネが入っており、その反動を使います。
滑りには直接関係のない部分ですが、こういうところまで手が込んでいるのがドレイクです。
もちろん、滑りに関係ある部分の技術も素晴らしいですよ。

DRAKE

ピボットマウント:ロームSDS

ストラップの深さや角度、位置を変えることができるシステムがピボットマウントになります。
足の可動域を変えることはもちろん、動かなくすることも可能になります。
ロームSDSのビンディングのデザインって個人的には一番好きなんですよね。
足の内側と外側のアシンメトリーがすごいんですよ。
奇抜なデザインに見えてそれの一つ一つに意味がある。
機能美ってこういうことだと思います。

ROME SDS

ハイバック編

シャドウフィット:サロモン

ハイバックとは少し違いますが、ヒールカップが特徴的なのがサロモンのシャドウフィットです。
ヒールカップがワイヤーとプラスチックでできていて、手で形状が変わるくらいにやわらかいんです。
その為、ヒールカップとブーツの間に隙間ができず、一体感が出ます。
そして足も動かせる。
足へのストレスが非常に抑えられているビンディングだと思います。

サロモン

スパインバック:ヨネックス

ヨネックスはステップインであるアキュブレードがビンディングとして有名ですが、ストラップビンディングも評価が高いです。
それもそのはず、ベースプレートはフラックス製のものを使っています。
無印がトランスファーベース、FBがフラットロッカーベースになります。
スパインバックはその名の通り、ハイバックの背骨の硬さを変えることができます。
ハイバックは限界まで肉抜きされており、軽さとしなやかさあります。
カーボンのシャフトをハイバックに装着することで縦方向への硬さが補強できます。
シャフトには3種類の硬さがあり、滑り方によって硬さを変えられるのが特徴になっています。
カーボンなのでとても軽いんですよね。

YONEX

まとめ

ビンディングの進歩と各メーカーの研究は目を見張るものがあります。
組み合わせたら最強のビンディングができそうですよね。
自分にとって重視したい部分の参考にしていただけたらと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。