スノーボード なかなか厳しい世の中だけど 思いっきり楽しみたいよね!!!

【スノーボード】ハンマーヘッドボードって何?:選び方のコツ

  • 2021-01-01
  • 2021-01-01

おはようございます。

今朝は板の話です。
ハンマーヘッドボードについて書きたいと思います。

最後まで読んでいただけると幸甚の限りです。

【スノーボード】ハンマーヘッドボードって何?:板の話

結論

ハンマーヘッドは有効エッジ長が長く、浅いサイドカットでスピードとカービングに特化した形状の板。
圧雪されたバーンでのフリーランやレースに向いています。

詳細は下に書きます。

ハンマーヘッドって?

スノーボードはご存じの通り、スケートボードからは定したものです。
そのため、一番最初の形はラウンドボードでした。
ハンマーヘッドはラウンドボードの先端の丸い部分を除いた形になります。

どうして生まれたの?

日本のゲレンデの多くは圧雪されています。
圧雪された雪で滑ることを考えると、浮力を削っても滑ることができます。
パウダースノーに比べると、浮力がなくても板は沈まないからです。
浮力を削るということは、ラウンドボードの丸い部分やノーズの反りの部分は削ってしまっても問題ありません。
コンパクトでも有効エッジ長が変わらないのは利点ですよね。

ラウンドボードの丸い部分を削ることで、同じ有効エッジ長でも板を短くできます。
逆に言えば、同じ板の長さで有効エッジ長を伸ばすことができるようになります。
エッジが長いことで、エッジに乗るカーブや、板を横にした時のブレーキの強度が上がります。
つまり、エッジが長いことで、スピードの上限が上がり、高スピード域でも板のコントロールができるようになったのです。

さらに、有効エッジ長を伸ばすことでサイドカットを浅くすることができます。
大きなカーブを描くことができるので、直進性能が上がり、よりスピードを上げることができるようになりました。

まさに、スピード狂のためのマシンといった感じですね。

メタル入り?メタルなし?

ハンマーヘッドは板の形状もそうですが、素材も特徴的です。
どこのブランドも、同じ形状でメタルが入っている入っていないの選択肢があります。
メタルが入っていない場合、板そのものの反発が楽しめます。
軽いので、パウダーや春先のシャバ雪でもストレスなく滑ることができます。
メタルが入っている場合、板が暴れないので、多少の凸凹を無視した滑りができます。
重さがあるのでパウダーだと沈みますが、ハイシーズンの圧雪バーンでの雪への食いつきとスピード感は他の板では味わえません。

個人的な感覚になるのですが、メタルなしはやんちゃな板、メタルありはしっとりとした板という感覚です。

最近はカーボンの技術が上がってきていて、軽くてもメタル並みの硬さや強度のある板というものが出てきています。

選び方は?

ハンマーヘッドボードは各ブランドの特色が色濃く出ていると思います。
そのため、カービングを始めたい人の板や上級者用の板まで幅広くそろえられています。
板は自分の体形に適した有効エッジ長より長めの板を通常は選びます。

選びますが、そこまでこだわらなくてもいい気がします。
それこそ、「レースに出るんや」という人は長くて硬い板を選べばいいと思います。
しかし、ゲレンデでフリーカービングがしたいという人は自分の乗りやすい板を選ぶことが一番だと思います。
ハンマーヘッドを選ぶ人はおそらく1枚は他の板を持っていると思いますので、自分のレベルややりたい滑りを重視して選んでください。
ハンマーヘッドだから長い板をではなく、自分が気持ちよく滑れるサイズ(長くても短くてもいいです)を選んでいきましょう。

シーズン通して使いたいという人はメタルなしや使っていても重くない板をお勧めします。
しかし、ハイシーズンにキレッキレに滑りたいという人は、メタルに挑戦してみてもいいです。

まとめ

ハンマーヘッドはスピード狂やカービングのためのボード。
選び方のコツは、長さ×硬さ×メタルの有無です。

ハンマーヘッドの板は中上級者向けが多いので選ぶの難しいんですよね。
試乗会も春先のシャバ雪の時が多いので、メタルの板の良さがわかりにくかったりします。
選び方をミスると上達の妨げになったりして難しいんですよ。

とはいえ、チャレンジする機会があればどんどん乗ってほしいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。