おはようございます。
今朝はワックスの話です。
ワックスが解ける温度についての実験第、第4弾です。
結論だけ読んでいただければ満足です。
【スノーボード】ワックスの話:溶ける温度って何度?【その4】
結論
SSF69は108℃で完全溶解し、140℃付近で重量減少をしていました。
110~120℃の範囲で使いましょう。
滑走バイオレットLFは110℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
110~120℃の範囲で使いましょう。
ハイブリッドHFバイオレットは113℃で完全溶解し、160℃付近で重量減少をしていました。
115~120℃の範囲で使いましょう。
SSF25は117℃で完全溶解し、170℃付近で重量減少をしていました。
120~130℃で使いましょう。
詳細は下に書きます。
実験
ガリウム SSF69・滑走バイオレットLF・ハイブリッドHFバイオレット・SSF25をそれぞれ15mg程度取って20℃から200℃の変化を確認した。
使用した装置は熱重量示差熱分析装置(TG-DTA)です。
結果
SSF69
108℃になるまでエネルギーが安定しません。
それ以下の温度で使用すると、十分に溶けない可能性が高いです。
また、140℃から重量減少がみられます。
他のワックスに比べると重量減少の温度が低いので気を付けましょう。
アイロン温度は120℃以下になっています。
110~120℃の範囲で使用すると十分に溶解し、ソールを焼くことはないでしょう。
滑走バイオレットLF
110℃になるまでエネルギーが安定しません。
それ以下の温度で使用すると、十分に溶けない可能性が高いです。
また、160℃から重量減少がみられます。
使用しないと思いますが160℃以下で使用しましょう。
アイロン温度は120℃以下になっています。
110~120℃の範囲で使用すると十分に溶解し、ソールを焼くことはないでしょう。
ハイブリッドHFバイオレット
113℃になるまでエネルギーが安定しません。
それ以下の温度で使用すると、十分に溶けない可能性が高いです。
また、160℃から重量減少は確認されませんでした。
アイロン温度は130℃以下になっています。
115~120℃の範囲で使用すると十分に溶解し、ソールを焼くことはないでしょう。
SSF25
117℃になるまでエネルギーが安定しません。
それ以下の温度で使用すると、十分に溶けない可能性が高いです。
また、160℃から重量減少は確認されませんでした。
アイロン温度は130℃以下になっています。
120~130℃の範囲で使用すると十分に溶解し、ソールを焼くことはないでしょう。
まとめ
まとめの表は下の通りです。
ワックス | 溶ける温度 | 上限温度 | 推奨範囲 |
SSF69 | 108℃ | 120℃ | 110~120℃ |
バイオレットLF | 110℃ | 120℃ | 110~120℃ |
バイオレットHF | 113℃ | 120℃ | 115~120℃ |
SSF25 | 117℃ | 130℃ | 120~130℃ |
今回で4度目となりましたが推奨範囲で使っていただければ、安心して使うことができると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。