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【スノーボード】MOSS SNOWSTICKのアルペンって?:APPTとAP67 乗り比べてみました

おはようございます。

今朝は板の話です。
MOSSの試乗会でAPPTとAP67に乗ってきたのでその話をしたいと思います。

最後まで読んでいただけると幸甚の限りです。

【スノーボード】MOSS SNOWSTICKのアルペンって?:APPTとAP67 乗り比べてみました

結論

アルペンでもパウダーを楽しもうというコンセプトのAPPTとAP67。
どちらも特色が強く、オンリーワンのスノーボードになっています。

詳細は下に書きます。

今シーズンの象徴

今シーズンはカービングにはまり、アルペンにはまり、パウダーボードの良さを実感しました。
そんな自分の行きつく先がMOSS SNOWSTICKのアルペンシリーズであることは当たり前な気がします。

アルペンでもパウダーをというコンセプトなのですが、このコンセプトの板が少ないんですよね。
日本のブランドだとほとんど独占状態と言っていいかもしれません。

という訳でどうしても乗ってみたかったので、試乗会に行ってきました。

MOSS SNOWSTICK アルペンシリーズ

そもそもMOSS SNOWSTICKは日本のパウダーボードの代表ブランドと言っていいでしょう。
パウダーボードしか出していない。

そして、販売されたモデルはグラフィックの変更はあるものの、形状・トーションなどの変更はしません。
フルモデルチェンジがないので、気に入ったボードはずっと乗りついていけるんですよね。

アルペンボードはその中で3種類あります。
AP62とAP67とAPPT。

AP62とAP67はハンマーヘッドでスワローテール。
APPTはラウンドノーズにピンテール。

AP62はウエストが190で推奨スタンスが470であることからおそらくレディス向けなのではと思います。
もちろん男性も乗れますが。

自分は普段スタンス520なので、このモデルは乗りませんでした。
細かいディティールが違うので、もしかしたらAP67と違う乗り味なのかもしれませんが、今回は乗っていません。

APPT

乗ったのは午前の早い時間だったので、まだ雪が緩む前でした。
ちなみに4月に入ってからの白馬47の試乗会なのでかなりシャバ雪です。

ピーカンだったのでなおさらです。
乗っている最中に少し雪は緩んできました。

APPTは上にも書いたようにラウンドノーズ・ピンテールの形状をしています。
全長は166.6でAP67とほとんど同じですが、有効エッジ長はかなり違います。

ウエストは234でアルペンにしてはかなり太めです。
その割にサイドカットも深く入っているので、全体的な表面積が大きく、それが浮力へとつながっているようです。

残念ながらパウダーは滑れなかったので浮力については未知数です。
滑ってみての感想ですが、まず感じたのは切り返しのもっさり感。

当たり前ですが、かなり太いので、クイックな切り返しはかなり苦手だと思います。
アルペンボードはエッジトゥエッジがかなりシビアな乗り物です。

ミスると普通に逆エッジになるので、切り返しは慎重かつ大胆になります。
このAPPTはその常識が通用しません。

かなりルーズに滑れますし、フラットも全然いけますね。
慣れると太いのもそこまで気になりません。

普通に乗れて、安定感のあるボードという感じです。
地形遊びもそこそこできますし、かなり走破性の高いボードです。

自分はアングルF45・R40で乗っているのですが、ブーツが板からはみ出ません。
ガンガン板を立てられますし、フレックスもやわらかく、アドリブもかなりききます。

アルペンボードとしての高速でクイックな滑りはさすがにできませんが、それでも十分に楽しめますし、
従来のアルペンにはできない滑りがこの板はできると思います。

アルペンをがっつりやっている人からこの板は結構物足りなさがあるかもしれませんが、
フリーもやるよって人はかなり好きになる板だと思います。

フリーからアルペン始めたいっていう人にもかなりおススメできる板だと思います。
硬くないし、軽いので、かなりルーズに乗っても問題ない板です。

AP67

ハンマーヘッドのスワローテール。
ハンマー部分が結構幅広になっているので、浮力はその部分から来ています。

スワローテールのボードは基本的に転びにくい性質を持っています。
内倒しそうになっても、テール部分が独立しているので、たわみやすく、耐えてくれるからです。

スワローテール部分を粘りにするか抜けにするのかはエッジのあ調整次第だとは思いますが、
基本的には耐えてくれます。

APPTよりもウエストが細くエッジが長いので、クイックな切り返しができますし、急斜面でもかなり安心感があります。
ある程度乗ってみて感じたのはノーズの凄さです。

試乗板なのでキレッキレにしているのはわかるのですがそれを差し置いてもすごかったです。
ノーズ部分を押し付けて滑るのがかなり面白い。

普通の板は板を切り返すときに全面を一気にパーンと逆側にもっていく必要がありますが、
この板はノーズをつけっぱなしで問題ない。

すごく独特な感じのターンでした。
これがパウダーでどう生かされるのかはかなり気になる部分です。

全体の乗り味としてはウエストが細い分、通常のアルペンボードに近いと思います。
でも、やわらかいので、踏んだ分だけ板がしなってえぐるカービングができます。

テールがスワローテールなのは軽量化にも一役買っていると思います。
持ってみると想像以上に軽いんですよね。

この板もルーズに乗れるのですが、APPTよりもアルペンの乗り方を理解していないと少し厳しいと思います。
アルペンボードの延長線上のパウダーボードという感じです。

がっつりアルペンをやっている人はこっちの板の方が向いていると思います。
スピードも出せますし、攻めた滑りも十分できます。

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結局は好み

両方ともアルペンボードとしてのキレはあります。
AP67の方がエッジが長くウエストが細いため、アルペンボードとしての乗り味は濃いと思います。

APPTはアルペンとフリースタイルの中間にあたり、より自由な滑りを求める人に向いていると思います。
どちらもパウダー時に乗れていないので、本領はわかりません。

たまたまAP67を買って2シーズンという人とリフトが一緒になったので聞いてみましたが、
「買って間違いなかった」「パウダーがホントに面白い」との話でした。

どちらを選んでも満足できるボードだと思っています。
あと、意見として自分と一緒だなと思ったのが、価格のお買い得感。

決して安いわけではないのですが、お得に感じるんですよね。
パウダーボード自体も高いし、アルペンボードも高い。

となると、アルペン×パウダーは激高だと想定されるんですけど、MOSS SNOWSTICKの他のパウダーボードの価格帯なんですよね。
これはかなりのお得感です。

もう一つ思ったことがあって、それは競合がいないということです。
世界的に見ればアルペンのパウダーボードは少なくないのですが、日本のブランドではまず見かけません。

なのでもっと大々的に売ってもいいと思うんですけど、日本だとアルペンと言えばレースだからなあ。
アルペンの可能性をめちゃくちゃ広げるチャンスだと思うんですよね。

クルージング用アルペンボードについて

クルージングに向いているアルペンボードは下の記事に書いてあります。
ご参考までにどうぞ。

【スノーボード】ゲレンデクルージング向けアルペンボード6選:アルペンの話 | マタハチのスノテン (nuha-matahachi.com)

まとめ

MOSS SNOWSTICKの試乗会にてAPPTとAP67に乗ってきました。
両方ともキレ味は抜群ですが、独特の安定感と滑りの楽しさがあります。
何となくの感触ですが、AP67の方が人気があると思います。
形もそうですが、乗ってみるとやはりアルペン乗る人はこっちの方が好みかも、というのはありますね。

カタログ見てて気になったんですが、22-23のMOSS SNOWBOARDSではアルペンボードが乗ってないんですよね。
KATANAも先シーズンから復活したし、来シーズン取り扱いなしなんてことはならないとは思いますが、気になるところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。