おはようございます。
今朝はバインディングの話です。
リフト・カントについて説明したいと思います。
最後まで読んでいただけると幸甚の限りです。
【スノーボード】ビンディングのカント・リフトについて:適正値は?
結論
リフトはつま先とかかとの角度。
通常、前足のつま先と後ろ足のかかとを上げます。
アルペンに入っていることが多いです。
カントって何?
哲学者ではありません。
カントは足の内側から外側にかけて、入れる角度のことです。
アルペンのバインディングにもともとは使われていました。
最近ではカントが入っているフリースタイル用のバインディングも増えてきました。
大抵、カービング向けの硬めのバインディングで、3度入っていることが多いです。
カントの効果
カントが入っていることにより、足の外側へ力を伝達できるようになります。
スタンスは通常、肩幅程度になると思います。
その状態で立ってもらえるとわかりますが、外側に力って入れにくくないですか?
相撲の四股のようにガニ股だと外側でも力を入れられるのですが、ブーツのように足首が固定された状態だと難しくなります。
硬いブーツならなおさらですよね。
足が垂直や内股の状態でも足の外側に力を入れられるようにカントが必要となります。
外側に力って必要?
先ほどから外側に力が~と言っていますが、その効果についてです。
通常、バインディングの内側が一番力が入った状態で、外側に向けて力は弱くなります。
内側のみに力が偏ることになって、バインディング全面で板を押すことができなくなります。
全面で押しているようで、均等に力は伝わっていません。
ところがカントを入れることにより、外側まで力を入れられるようになり、板をバインディングの底全体で押せるようになります、
スタンスは狭いほうが高速で安定しますし、力を一転に集中できます。
カントが入っていると外側まで力が均等に伝わっていき、板の使える場所が広くなるんですよね。
そうすることにより、コントロールが増します。
リフトについて
リフトはゴンドラみたいなやつではないです。
つま先をやかかとを高くすることを言います。
リフトはフリースタイルにはないです。
というか、現状必要がないんですよね。
アルペンのみに採用されています。
アルペンはハードブーツを使います。
足首まで固定されているんですよね。
つま先がかなり上を向いており、平地で気を付けをすることがかなり困難です。
ただでさえ、バランスの悪い板の上(しかも細い)でその状態ではセンタリングができません。
体の重心を板の上に持っていくことができなくなってしまうのです。
そこで必要になるのがリフトです。
前足のつま先を上げ、後ろ足のかかとを上げることにより重心を板の中心に持っていくようにします。
強制的に谷を作ってそこに重心を落とし込むような感じです。
カント・リフトの適正値
フリースタイルのバインディングはカントが入っていない(0度)か、3度でほとんど固定なので気にする必要はありません。
問題はアルペンです。
適正値は人によって違います。
そもそも必要ないという人もいます。
重心の問題が大きいので、普段の体の使い方で変わってきます。
後ろ重心か、前重心か、バランスがいいかで変わってくるんですよね。
スタンス幅も狭ければ急になるし、広ければ緩やかになります。
細かく設定を変えていって、トゥーサイドもヒールサイドも均等に滑れるように設定しなければなりません。
シーズン初めはこの設定で時間を取られることも多いです。
問題は、現状のアルペン用のバインディングはリフト・カントは変えにくいということです。
いったんばらばらにしないといけないので、なかなか気が滅入るんですよね。
ALCのバインディングはカント・リフトを変えやすいのでおススメです。
六角レンチ1つで変えることができます。
しかし、設定できる範囲が限られているので、合わない人もいるかもしれません。
自分はALCのバインディングを使っていますが、調子いいですよ。
設定するときに頭使いますけど、自分は理系なんでたまらないです。
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スタンス・アングルについて
ビンディングは同時にスタンスとアングルを設定します。
ご参考までにどうぞ。
まとめ
リフトが入ることで、足首が曲がった状態でも、板の中心に体の重心を置いておくことが可能になります。
自分は後ろ重心になりがちなので、前足のリフトはなくしています。
後ろ足のリフトをきつめにして、トゥーサイドへのターンをスムーズになるように設定しています。
アルペンをやっていると、なかなかしっくりくる設定って難しいんですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。